原始時代に思いを馳せて・・・

山の大自然に身を置くと、子どもたちの想像力も全開に!

先日、面白いエピソードがありました。



グラウンドゴルフ場から少し降りたところの山道で、

包丁のように平らに尖った石を見つけた年中・年長の3人。


「これ包丁みたい!切れるかな!?」と木やクルミの実を切ってみたり・・

「割れるかな!?」と大きな石に打ち付けるようにその石を投げていると、


煙が!


これ、土が割れて砂がって出た煙だったのですが、子どもたちにとっては


火が出た!!!!


ということになり、一同大興奮。

夢中になって石を打ち付け始めます。


そこから、この子たちの頭の中は原始時代の人たちの生活に入り込んでいき・・・


「聞いて!あのね、この石はね、原始時代の人たちが使ってた石なんだよ!!!原始時代の人はね、こうやって火をつけて暮らしてたんだよ!!!」と興奮気味に話すYくん。


するとYKくんも、「そう!ここは昔原始時代の人たちが暮らしててね、」と話しはじめ、

「昔はこの向こうはずーっと土があったの!今みたいに穴になってなくて、大昔にここに隕石が落ちて穴ができたんだよ!!!」と教えてくれました。

この向こうの山まで、昔は平らな大地が広がっていたそうです。


「それでね、この辺でよく骨が出るでしょ。それはね、その隕石が落ちた時に、みんな死んじゃった時の化石なんだよ!」

「このボール(さっき拾ったゴルフボール)もね、昔の人が遊んでたやつ」

「山から降りる時にあるイノシシの化石はね、その時に一番特別だったイノシシだったから、選ばれてあそこに飾ってあるの。あれは特別なイノシシなんだよ!!!」

「隕石が落ちる前はね、ここで昔の人が生きてたんだけどね、隕石でみんな死んじゃったんだよ。たまに石とかが出るのはその時の人のなの」


これまでに山で見たいろんなものが、この子たちの頭の中で、原始時代と繋がっていきます。


少し前に、雨の中知らない山道を進み大冒険したこと、そこで謎の石垣を見つけたこと。

畑の周りで火打ち石のように火花が出る石を見つけて遊んだこと。

山から降りる道にイノシシの頭の骨が飾ってあること。

図鑑で原始時代のページを見たこと。


いろんな経験が一気にストーリーを持ち始めます。


ものすごく生き生きと、想像力を働かせて語る2人。

頭の中で、どこまでも広がっていく知らない世界。


だから、山はおもしろい。

子どもたちの輝く目を見ながら、子どもの可能性と山の価値を実感したスタッフでした。

うしのしっぽの日々

@島根県津和野町左鐙(さぶみ) 森のようちえん「山のこども園うしのしっぽ」の様子を更新します。

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